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オルガンを買う

 投稿者:ht  投稿日:2008年 1月21日(月)23時04分46秒
返信・引用
  8オルガンを買う
明治四十一年十二月二十八日
久しく望みて苦心惨憺漸く「オルガン」を求む。価参拾八円、内田君、丹部君等の奔走に依り椅子(価二円二十銭)を寄附せしむ。富貴堂の奮発之より大なるものなかるべし。
同年十二月二十九日
「オルガン」に関する規則を定む。
  設置室   新聞縦覧室
  修 繕   文芸部に属し、文芸部、之れが任に当たる。
  借 債   舎費より参拾八円借債し、雑収入より毎月六十銭、文芸部より毎月壱円宛        返済し、明治四十一年十二月より初まり明治四拾参年拾壱月迄に悉く返済        するものとする。
  使用時間  夕食後一時間、但し土、日曜日は一時間半とす。

コメント
 思い出ふかいオルガンはこの記事のようにして青年寄宿舎にあったのでした。舎生みんなで、自力で購入したのだとは思いませんでした。
 オルガンを売っていた富貴堂はこの年9月7~8日新築開店で福引き大売り出しでした
(この日誌9月7日の記事)。オルガンの椅子も開店大サービス?明治末年オルガンを売っている店がある地方都市はどのくらいあったでしょうか?札幌の文化度(?)の現れ?!
 
 

2 舎友の帰国に贈る文,

 投稿者:HTメール  投稿日:2007年10月17日(水)22時25分56秒
返信・引用
  舎友の帰国に贈る文
 明治37年3月3日
 やよいもついたちすぐる三日となれば姑射の松はかぜに笑み千年のいろいよいよふかくなりまさり羅浮の埋めはあめにものうちいいてまれなる香のいよいよ清くなり鶯のはつこえはいとおほどかになきいでたるころになるべきに之はただ内地のけしきにて札幌の天地はなほも雪の中に埋まりて人をなぐさむべきにもあらず。唯月のみはいとかすみてをもしろく軒端に下るつらヽにてりてそのけしきいひしらず、たぐひなきにもすみなれし古里のそらまづ思ひ出でられてそぞろむかし恋しく思ひつづけられけむ。わが舎の鈴木○○君は今日札幌の地を後にして花の都にぞむかはれける、君がこの地を去りしは古里恋しきにあらで他にことはりあればなり。
 君がこぞみそぎする夕の冷気いとすヾしくしてきのふけふみづのひびきのいとすみてきこゆる初秋のころいつくしみふかき父母にわかれ姉妹にいとまをつげて学の道にこの地に遊び通学せしもつかのまさヽいのきづより入院し、ようようとしたちかへりて、睦月半ばをすぎつるころ退院せしも再びあしくなりいよいよ帰こくに定められぬ。われら友からはまことに君の同情にたへぬなり、この日そらも何となくなかれむごとく、あさまだきよりくもりてかぜみぞれはげしく、われらは停車場まで見送る。われらは君の早く来られん事をまち、札幌の天地また君をまつめり。

コメント
病気の友の帰国に贈った文章ですが凝ってますね。
姑射・・・姑射山(こやさん)とも言う、仙人が居るという山。藐姑射山(はこやのやま)ともいう(諸橋『大漢和辞典』によりました)。  読み方が分からなくて広辞苑ではしらべられませんでした。もっとも広辞苑には、藐姑射山(はこやのやま)のほうしか出ていませんでした。
羅浮(らふ)・・・これも広辞苑には出てない。『大漢和』では、広東省の山、山麓は梅の名所として名高い、とありました。
 明治の若者はこんな言葉を心得ていたのですね。この日誌には手稲山の登山や、定山渓への遠足を美文調に叙する名文も見られます。

http://star.ap.teacup.com/seinenkishukusha/

 

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